はじめに
はじめに
Hikidashiをインストールし、六つの引き出しの関数を一つずつ呼び、答えられないときに何が返るかを確かめます。
このチュートリアルは10分ほどで終わります。最後まで進むと、Hikidashiの六つの引き出しから関数を一つずつ呼び、必要な引き出しだけをインポートし、どの関数も推測せずに「答えられない」と伝えることを確かめられます。必要なのはNode 22以降か、2020年以降のブラウザーだけです。
インストールする
npm install @johnmorrisdotca/hikidashi依存パッケージはなく、型定義も含まれています。このページの例はどれも一つのファイルとして完結しています。try.ts(型を除けばtry.mjs)として保存し、node try.tsで実行できます。
元号の年を読む
日本の書類や硬貨、出生証明書では、年を元号で書きます。令和6年は令和の6年目です。parseEraYearはこれを読み取り、西暦の年も一緒に返します。
import { parseEraYear } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
const year = parseEraYear("令和6年");
console.log(year?.westernYear); // 2024
console.log(year?.era.romaji); // "Reiwa"2024
Reiwa元号は漢字でもローマ字でも、数字は全角でも読み取れます。最初の年は「元年」とも書けます。
import { parseEraYear } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
console.log(parseEraYear("Heisei 3")?.westernYear); // 1991
console.log(parseEraYear("昭和元年")?.westernYear); // 19261991
1926答えられない場合を見る
その元号に存在しなかった年を渡してみます。昭和は64年で終わったので、昭和65年はありません。
import { parseEraYear } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
console.log(parseEraYear("昭和65年")); // nullnullnullも答えの一つで、「これは元号の年ではない」という意味です。Hikidashiは、答えられない問いを、もっともらしい数に変えることはしません。昭和65年を計算すれば1990年になりますが、1990年は平成2年です。このパッケージの関数はどれも同じ考え方で作られているので、呼び出しのすぐ後には、答えがnullのときにページに何を表示するかを書いておきましょう。
逆向きに変換する
eraYearsOfは西暦の年を元号の年に変えます。途中で元号が変わった年には答えが二つあります。1989年は1月7日までが昭和64年、8日からが平成元年でした。日付が分かっているときは、eraOnDateがその日の元号の年を返します。
import { eraOnDate, eraYearsOf, formatEraYearJapanese } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
console.log(eraYearsOf(1989).map((one) => formatEraYearJapanese(one))); // ["平成1年", "昭和64年"]
console.log(formatEraYearJapanese(eraOnDate("1989-01-07")!)); // "昭和64年"[ '平成1年', '昭和64年' ]
昭和64年漢数字を読み書きする
日本語では、数を四桁ごとに区切って万、億、兆と数えます。見出しでは「1億2000万」、教科書では「一億二千万」と書きますが、どちらも120,000,000です。
import { parseJapaneseNumber, readJapaneseNumber, writeJapaneseNumber } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
console.log(parseJapaneseNumber("1億2000万")); // 120000000
console.log(writeJapaneseNumber(25_000)); // "二万五千"
console.log(readJapaneseNumber(800)); // "はっぴゃく"(声に出して読んだ形)120000000
二万五千
はっぴゃく動詞の辞書形を探す
文の中では「食べませんでした」と書かれていても、辞書には「食べる」で載っています。dictionaryFormsは語尾を一つずつさかのぼり、書かれた語のもとになりうる辞書形を、可能性の高い順にすべて挙げます。
import { dictionaryForms } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
console.log(dictionaryForms("食べませんでした")[0]); // { base: "食べる", wordClass: "ichidan" }{ base: '食べる', wordClass: 'ichidan' }挙げるだけで、決めはしません。「食べませんでした」の二つ目の候補は、実在しない動詞「食ぶ」です。どれが本当の単語かは、手元の辞書で確かめます。その方法は貼り付けた文から単語を取り出すやり方で説明しています。
読みを漢字に割り当てる
学校のかん字テストでは、空いたマスの横に読みを示し、語の終わりのかな(送り仮名)はかっこの中に入れます。segmentWordは、語とその読みをこの形に分けます。
import { segmentWord } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
for (const part of segmentWord("食べる", "たべる") ?? []) console.log(part.text, part.reading, part.kind);
// 食 た kanji
// べる べる okurigana食 た kanji
べる べる okurigana貼り付けた文から単語を取り出す
extractFromTextは、貼り付けられた文を長さに関係なく読み、手元の辞書にある単語を辞書形で、そして文中のすべての漢字を返します。Hikidashi自身は辞書を持たないので、辞書はMapとして渡します。
import { extractFromText } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
const known = new Map([["先生", []], ["学校", []], ["行く", ["godan" as const]]]);
const found = extractFromText({ text: "先生と学校へ行きます。", known });
console.log(found.words); // ["先生", "学校", "行く"]
console.log(found.kanji); // ["先", "生", "学", "校", "行"][ '先生', '学校', '行く' ]
[ '先', '生', '学', '校', '行' ]文に点数をつける
sentenceDifficultyは、文の長さといちばん難しい漢字から点数を出します。こうすれば、いちばんやさしい例文を最初に表示できます。漢字ごとのコストは自分で渡します。kanjiCostは、学年や使用頻度の順位からコストを作ります。
import { kanjiCost, sentenceDifficulty } from "@johnmorrisdotca/hikidashi";
const costs = new Map([["水", kanjiCost({ grade: 1, frequencyRank: 223 })]]);
console.log(sentenceDifficulty("水を飲む。", costs)); // 5文字 + 3 × 20(「飲」はコストの表にない)= 6565必要な引き出しだけをインポートする
ここまでの関数はすべて、パッケージのメインのエントリーポイントから読み込みました。引き出しはそれぞれ独立したエントリーポイントでもあるので、元号の年だけを使うページには、そのコードだけが入ります。
import { parseEraYear } from "@johnmorrisdotca/hikidashi/wareki";
console.log(parseEraYear("平成31年")?.westernYear); // 20192019エントリーポイントは/wareki(元号の年)、/numerals(漢数字)、/deinflect(辞書形)、/align(読み)、/extract(貼り付けた文)、/difficulty(難しさ)の六つです。/warekiをはじめ、リファレンスの各ページに、すべての関数とその例が載っています。
次に読むもの
- やり方のガイドは、実際の作業の手順です。フォームで元号の年を読む、手元の辞書で貼り付けた文から単語を取り出す、かん字テストを作る、例文をやさしい順に並べる、金額を漢数字で書く。
- それぞれの引き出しの仕組みでは答えの背後にある決まりを、この作りにした理由ではパッケージの設計の考え方を説明しています。
- 困ったとき・よくある質問には、最初によく出る質問への答えがあります。そのほとんどは
nullについてです。
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